大阪中演協 第139回 大阪府中学生演劇祭 まとめ&審査結果

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新東淀中
新東淀中学校「My intention -自分の意志」

70年前、たった7校で始まった演劇祭   
一度も欠けることなく、第140回を迎えました   
  伝統を継承し、次の世代に引き継いでいきましょう

 
 大阪府中学生演劇祭は、第1回演劇祭以来一度も欠けることなく開催され続け、今秋第140回大会を迎えました。
 第1回演劇祭は昭和23年、たったの7校でスタートしました。
第2次世界大戦直後で、教科書も文房具もないような大変な時代に、生徒たちに夢や希望を持ってほしいと願う先生方の熱意で始められました。 
先輩たちが作り上げてきたこの伝統、みんなの力でしっかり継承し、次の世代へと引き継いで行きましょう。

 今秋、博報財団から「博報賞」を受賞しました。
受賞のポイントは、生徒が主体的に活動しているか、言葉を大切にしているか、教育の支えになっているかです。今回の受賞では、“創作劇を通じて創造性と表現力を育み、総合的な生きる力を養う活動”とその実績が評価されました。みなさんのがんばりの結晶です。
人生の糧になるこの活動、みんなで育てていきましょう。        
                                     (閉会式での原口貴美子会長挨拶より)


       第140回 演劇祭 
      kouhyou.jpg (閉会式での審査員講評を中心に)

審査員
 熱いまなざしで舞台を見つめめる審査員

        
        高安審査員から
  
         ・審査結果がすべてではありません。審査員が変われば、また違った結果
            になることもあります。結果だけに振り回されないで。
      ・素晴らしい作品が多く、とても見応えがありました。
      ・社会に目を向けた作品が多かった。「発達障害」「いじめ」等、自分た
     ちの身の回りにしっかりと目を向けている。
      ・テーマがしっかりしていた。
      ・中学生が情熱を持って取り組んでいるのが舞台からよく伝わってきた。

       
        濱田審査員から
            
         ・せりふに頼らない劇作りを! 言いたいことや心情は、演じる人の”動作”や”表情”で伝える努力が必要。
   ・BGMについてー
     音量が大きくて聞き取りにくかったり、歌詞が台詞の邪魔をするのが気になりました。
     特別な狙いがある場合を除き、歌詞のある音楽はBGMには使わ方がいいのではないでしょうか?
    ・もし可能なら、上演前に先輩や顧問以外の先生など、劇作りに直接関わらない人に観客の目線で観てもらいましょう。
     その助言はきっと、作品づくりに役に立つでしょう。
    ・暗転を多用しない。暗転を少なくするにはどうすればいいのか考えよう。

 

love

      秦 審査員から

      審査の観点は、[脚本・演出と演技・舞台美術・評価できる点] を合わせて総合的に評価しています。
   評価に当たっては、次の点を重視しています。
    ① 中学生の時にしか見ることができない視点や表現、美しさがあるか。
    ② 周りの友人や大人に理解してもらえない葛藤を表現しているか。
    ③ 劇作りの中での学びを吸収して発表しているか。
    ④ 社会や身の回りの出来事に対し、課題意識を持っているか。
         ⑤ よく練習を積み重ねた発表か。                  



  140

最優秀 大阪府知事賞   

「 普通は 」

和泉市立 北池田中 演劇部   作:関谷佳美 演出:演劇部

北池田中


 発達障害を抱える山本と級友たちとの軋轢を軸に描かれた作品。
その山本をトラブルから救いたいと考える美鈴には、自閉症の弟
の晶がいた。山本君改造計画を提案する美鈴に、山本は「人を欠
陥商品みたいに言わんとって。」と怒る。

 劇全体から明確な課題意識が感じられる。劇作りの中で様々な
発達障害について学び、表現しようという姿勢が見えた。
自閉症の晶と、こだわりが強くマイペースの山本の二人の描き分
けもよくできていた。授業の様子もリアル。級友それぞれの意識
の違いや距離感、個性も際立った。舞台奥での演技はもったいな
い。机の配置を変えることで、さらに訴える力強さが出る。

 簡単に答えがでるテーマではないので、まとめようとしなかっ
たところもいい。未来を感じさせる終わり方もほしいとは思うが、
考えた末の結論だと推測できる。

最優秀 朝日放送賞 

「 密 室 」

堺市立 南八下中 演劇部   作:放送部 演出:以倉里江子

南八下中


 5人でライングループを組んでいるなかで、勉強に忙しいゆりは、未読や既読スルーが多く、ついにさやたちにグループを外される。板挟みになって悩むめい。最後は、めいもゆりとともにライングループを退会することを決意する。

 4対1から3対2になっていく構図が、舞台上の立ち位置で明確にわかるのがいい。時間の流れを暗転ではなく、音とそれぞれが自分の椅子を持って動かしながら見せるのが秀逸。
「一緒に帰ろ。」が3回あるが、それぞれ意味が変わっていていい。特に「こんな小さな画面にビクビクしてさ。」という台詞がとても効いている。
ラインのメッセージを読むときは、もっと平坦に、対話の時はリズミカルにするとよりよくなる。
 ラストのスマホについての台詞は、やや教訓的なまとめになったが、最初から最後まで目を離せない作品になった。

第140回 大阪府中学生演劇祭 審査結果

第140回 大阪府中学生演劇祭 審査結果

受 賞 内 容 受 賞 校 受 賞 作 品 名
  最優秀賞
 (大阪府知事賞)
 北池田中    (和泉市立)  普通は
  最優秀賞
  (朝日放送賞)
 南八下中    (堺市立)  密 室
  優秀一席
 (大阪府会議長賞)
 友渕中       (大阪市)  見て見ぬフリ
  優秀二席
 (大阪府教委賞)
 関西創価中 (私立)  So Sweet Surume
  優秀三席
 (日本教育新聞社)
 曙川南中    (八尾市)  「シロツメグサの約束」
  優 良 賞 
  (朝日放送賞)
 松原七中  (松原市)  消えない傷
  優 良 賞 
 (日本教育新聞社)
 箕面第三中(箕面市)  君は私たちと変わらない
  優 良 賞  
  (演劇協会賞) 上演順
 桜宮中    (大阪市)  伝えたかった言葉
 枚方第四中(枚方市)  change
  佳 良 賞   
 (演劇協会賞) 上演順
 住吉中      (大阪市)  あの日のこと
 大桐中    (大阪市)  あれから1年たちました
  戯  曲  賞    関谷佳美 (北池田中)  沖谷瑞保(関西創価中)


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