大阪中演協 第142回 大阪府中学生演劇祭 まとめ&審査結果

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 心情をセリフで「説明」するのはNG、              1.gif4.gif2.gif
    動きや表情で「表現」する工夫を!
  BGM・音量・きっかけなど、音響効果に進歩    ( 講評と審査メモより )  


台本について

・この劇のテーマは何だろう?と思わせる劇が結構多くありました。
 テーマが途中で分裂したり、一貫性がない劇もありました。
 脚本づくりの段階で、この劇で何を伝えたいのか、何を表現したいの
 かをみんなでしっかり議論しておきましょう。
・テーマや登場人物の心情を、台詞や独白、ナレーションで「説明」し
 てしまう劇が相変わらずみられました。心情や感情をセリフで説明す
 るのではなく、動作や表情を通じて「表現」するように工夫してほし
 いものです。
 観客は台詞で「説明」されると「理解」はしますが、「感動」にまで
 は高まりません。「説明的なセリフ」を削って、心情がにじみ出るよ
 うな動きや表情をト書きに書き込んでみてはどうでしょうか。
・「死」を安易に扱う劇が多くありました。「死」の意味を深く考えず 
 単なるドラマの材料として軽く扱うのは止めましょう。

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 照明室から見る舞台  


演技について

・どの劇も、声や滑舌はとても良かったです。日頃の基礎練習がしっかりできていますね。

・台本は虚構ですが、身体は嘘をつきません。台本の虚構をきちんと身体で演じましょう。

・何を言うかではなく、どう言うか、あるいは何を言わないかが大切です。

 例えば、「嫌い」と台詞で言ってるけれど、本当は「大好き」とか。

・台詞を言うとき、一歩前に出て話し、話し終わると後退する人が割と多い。
 首でリズムをとってしゃべるのも、ちょっと変では?

 



 

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スタッフのことなど、いろいろ

・音響効果で劇を盛り上げた劇がたくさんありました。歌詞のある音楽がほとんど使われなかった
し、台詞の邪魔になる大音量もありませんでした。音楽のフェイドイン、フェイドアウトもうま
 くタイミングをつかんでいました。これまでの音響効果と比べて格段によくなったのは、「演劇
 夏季学校」での音響講座の成果かな?

・相変わらず暗転が多いですね。短編劇で暗転を多用すると劇の流が切れてしまい、観客は気分
が冷めてしまいます。気を付けましょう。


          全力投球に感動!

              どの学校も全力投球で上演していて感動しました。      
             「芸術は勝ち負けではありません。
              勿論、審査結果が絶対ではありません。
      思うような結果が得られなくても、むやみに悲しんだりしないでほしい。
      演劇をしている自分と仲間を楽しんでください。」
                         ( 講評と審査メモより )







       






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最優秀 大阪府知事送賞

「 つづく… 」

 大阪市立友渕中 作:演劇部 西川ミチル 演出:演劇部

友渕
友渕中演劇部「つづく…」の一場面


東日本大震災で宮城からやってきた有。
8年後の今、行方不明のままの母のお葬式をするため、帰郷している。それを迎える準備をしている演劇部の面々。
早まって状況を言葉で説明しようとせず、少しずつ事情が明らかになっていくのがいい。
舞台で起こっていることに、観客が惹きこまれていく。
し~んとしたり、ワイワイしたり、舞台上の空気がしっかり動いていくのがいい。今どこを見せるべきかということが共有されている。
1人ひとりが、有や震災のことを一生懸命考えている。
ときおり無神経な発言があっても、対話の中で回収されたり、投じられた一石として、改めて考えるきっかけになるのがすばらしい。
きれい事ではない素直な台詞にドキリとさせられる。
やりとりの間が時々一定になるので気をつけよう。

最優秀 大阪学校劇作研究同人会賞

「 Starlight 」

 八尾市曙川南中   作/演出:演劇部

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 曙川南中演劇部「Starlight」の一場面


小さな無人駅。
ダンスを習いに行く光と、病気の母の見舞いに行く恒星の不思議な逢瀬。丁寧に作られた無人駅と、背景で光る星たちがとても美しい舞台美術。
長い台詞の途中で意味なく動くと人との距離感の変化が見えにくくなる。「駅」や「奇妙なデート」などの説明も不要。
それぞれの思いの吐露はよくできていて、共感を生む。
母の死後の恒星の姿や、二人きりのドキドキ、ひそやかな思いなど、もっと時間をとって描きたい。
ダンスシーンは、別れの叙情を切ってしまうので、ラスト以外のところへ入れよう。
光と恒星の関係が少しずつ変化していく過程や、ラストの恒星の叫びはよかった。
流れ星、ダンス、シャボン玉など、やや盛りだくさんだが、彩り豊かな芝居になった。





 
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第142回 大阪府中学生演劇祭 審査結果

受 賞 内 容 受 賞 校 受 賞 作 品 名
  最優秀賞
 (大阪府知事賞)
 大阪市立  友渕中   「 つづく… 」
  最優秀賞
  (大阪学校劇作研究同人会)
 八尾市立  曙川南中  「 Starlight 」
  優秀一席
 (大阪府会議長賞)
 大阪市立  桜宮中  「 最後のプレゼント 」
  優秀二席
 (大阪府教育委員会賞)
 大阪市立  新北島中  「 透明人間が絵を描いたんだけど」 
  優秀三席
 (日本教育新聞社)
 和泉市立  郷荘中     「 男の娘」
  優 良 賞 
 (日本教育新聞社)
 枚方市立  第四中     「 Sided」
  優 良 賞
 (大阪府中学校演劇協会賞)
  上演順
 貝塚市立  第一中  「 Bullying 」
 大阪市立  緑中      「 恋 秋」
 私 立  東海大付属仰星中  「 チヒロ」
  佳良 賞
 (大阪府中学校演劇協会賞)
  上演順
 大阪市立  大桐中  「 演劇部の『え』!」
 大阪市立 住吉中      「 かくれた想い」
 私 立   追手門学院大手前  「 船 出」
  戯  曲  賞
(大阪学校劇作研究同人会)
 八尾市立 曙川南中 演劇部  「 Starlight 」  

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