講座 「個人創作」

「個人創作」の講座を担当されたのは、演劇夏季学校校長の米沢秀典先生です。

講座_個人創作 米沢先生 
      今回も、ユーモアたっぷりの米沢節でした。

新しい自分を発見しよう

君たちが演劇を創造する上で大切なことは何だろう?
 それは、しっかり自分と向き合い、新しい自分を発見すること。そのために自分と周囲の人々をじっくり見つめる姿勢をもつこと、同じ事柄でも人によって感じ方が違うことに気づくことなどが大切と、事例をあげて話されました。
 例えば、うっかり携帯電話を床置きしたときのこと。ある人は「濡れるよ」と注意し、また別の人は「踏んでしまうよ」と言う。
人によって見え方が違うことってあるんですね。それなら「楽観的に生きる方が、悲観的に生きるより楽だよ」と話が続きました。
 ある姉妹の例。たくさんのゲームを与えられた姉妹。うれしいとただただ喜ぶ妹に、こんなにゲームを持っていたら友人にねたまれると心配する姉。何もかも楽観的に考える妹の部屋に、それではと馬糞を置いたら、妹はどう感じたか。
妹は、この家のどこかにお馬さんがいると喜んだ。 これは極端な例ですが…。
 楽観的に生きるために一行日記を書く。それもいいことだけを書いて残す。そうすることで、前向きに考える脳にしていくこともできるんだよ。

起承転結について

さて、演劇の話にもどって、と「四コマ漫画」的な事例が出されました。
  起 「お母さん、わしの眼鏡知らんか?」
  承 「お父さん、頭の上ですよ。」
  転 「お母さん、わしの脚立知らんか?」

これは、某メーカーの脚立がとても軽いというCMです。
ストーリーの結末は、仲直りやオチで幕が下りるのはよいが、どこかで「事件」や「出来事」は必要です。幕が下りた後、未来が想像できるような余韻が残る結末にすることも大切です。 

おまけに、と言っても大切なことをいくつか…。

・言葉遣いはきれいに。「できひん」「…やんな」「てか、…」などは、どうかな?
 ・題名は「観てみたい!」と思うようなものを。結末を連想できるような題は避けよう。
 ・幕開きで場所や時がすぐにわかること。衝撃的な幕開きだと展開に期待がかかる。
 ・先が読めてしまうような展開にならないように。
   等々、創作上の諸注意も最後に付け加えられました。

実習「400字創作」

実習「400字創作」2
  創作課題は「髪どめ」「時計」「個性」に決まりました 

今年の創作課題は、多数決で「髪どめ」「時計」「個性」の3つに決まりました。

 秦先生から原稿用紙の使い方について諸注意があり、いよいよ400字創作がスタート! 卒業生、先生たちも挑戦します。

与えられた時間は、およそ45分。
天井を見ながらじっと考える人、目をつぶって考えを集中している人、隣の人と話しながらヒントを得ようとする人など、いつもと同じ緊張した時間が続きます。
 でも、10分を経過するころには、室内はしーんと静まりかえり、鉛筆の音だけがさらさらと響き始めました。

実習「400字創作」3 
書き始めると、原稿用紙は見る見るうまっていきます。

実習「400字創作」4 
     はじめのうちは、なかなか鉛筆は動きませんが…。


 こうして、講座が終了する12時には全員が作品を提出しました。
 作品は、最終日に講師からの講評がつけられて、それぞれに返却されます。 (秦)

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